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階段を上る、コツコツという音。
今は喧騒にまみれる時間帯ではない。そのせいか、やけにその音が響くのだ。
いや、しかしそれもあと一ヶ月すれば。一ヶ月も・・・・すれば。
「ったく!」
別にいい。例えば自分が一階にいる場合、二階への階段を上るくらいならワケない。
だが、それが例えば自分が地下二階にいて二階への階段を上るとなると、全くの別問題だ。
条件を加えよう。例えばそれが、毎日四六時中勤務時は常にだとすると。
「あーっめんどくせぇ。」
「また言ってやがる。」
階段を上りきると、ディアッカが壁に背中を預けたまま、コーヒーを差し出してくる。
「お、さんきゅ。」
「そう思うならさ、文句の一つでも言ったらどうだ?」
「誰に?」
「署長に。」
決まってんだろ、と斜に構えた笑顔でコーヒーを口に運ぶディアッカに、ラスティは苦笑した。
「無理無理。俺、あの人に恩ありまくりだし。それにさ、最近は無駄な争いは避けるようにしてんだよ。」
「へぇ、お前がね。そりゃいつから?」
「そういえば、お前と組んでからだったよな?アスラン。」
そう言ってディアッカの背中越しに声をかける。
手にしていた資料をデスクの上にバサリと投げたアスランは、椅子から立ち上がってかすかに笑った。
「影で愚痴を言うタチなんだよ、俺もお前も。」